クラシック音楽って、タイトルが思い浮かばなくても、知らないうちにいろんなところで聴いているものです。
テレビCM、テレビドラマや、映画のBGMなどなど、聞いたことあるな、と感じる曲はたくさんあって、親近感も湧きます。
そんなクラシック音楽、聴くと、健康に関する効果がたくさん!
下の図を見てください、すごいですよね。
・血圧が下がる
・うつ病抑止
・記憶力が増す
・痛みを和らげる
・創造性が増す
・安眠効果
・ストレスが減る
・幸せに感じる
・脳の機能が増す
・創作意欲が増す
これらに関して、いろんな実験、論文があります。
<安眠効果>
ある実験で、60~83歳の方60人に、寝る前に45分音楽を聴き、それを3週間続けたところ、睡眠の質が大幅に向上したそうです。
聴かせた曲の中に、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」が含まれていたようです。
この曲は、中学の音楽の教科書にも出ています。
ベートーヴェンが38歳の時に、ウィーン郊外で作曲されました。
ベートーヴェンと言えば、激しい曲のイメージが強いですが、この曲はやわらかい感じの曲です。
また、それまで、交響曲と言えば、第4楽章までで構成されていましたが、田園は第5楽章まであり、それぞれに標題が付けられています。
第一楽章:田舎に到着した時の晴れやかな気分
第二楽章:小川のほとりの情景
第三楽章:田舎の人々との楽しい集い
第四楽章:雷雨、嵐
第五楽章:牧歌 嵐のあとの喜ばしい感謝に満ちた気分
ぜひ、聴いてみてください。
<痛みの緩和に効果あり>
この実験は、27歳~62歳の、繊維筋痛症の女性30人に、14日間連続で、起きている間に好きな音楽(ジャンルは何でもよい)を聴いてもらい、毎日、痛み、ストレスレベルを5回ずつ記録してゆく、という形で行われました。
繊維筋痛症とは、体の広い範囲が原因不明で痛くなり、強い疲労感、倦怠感などさまざまな深い賞状が現れる病気です。
2011年の調査では、国内での患者数は推計212万人ですが、実際に繊維筋痛症と診断されているのは数万人とも言われており、まだ一般的には知られていないようなのですが。。。
結果は、
元気な曲は痛みが緩和され、瞑想的な曲はストレスレベルが下がったとされ、音楽活動は痛みとストレスを減らす、ということになりました。
また、50人の女性の出産時に音楽療法士が立ち合い、療法士の選んだ曲を聴いてもらったら、痛みが和らいだ、心身ともにリラックスできた、クラシック音楽の方がポピュラー音楽より効果が高かった、という結果が出たそうです。
痛みは辛いです。
それをクラシックで緩和できるなんて、すごいですね。
<音楽で不安が減少する>
この実験では、心臓の手術を受けた65歳以上の60にんを2つのグループに分け、30人には、術後3日間音楽を聴いてもらい(映画音楽、モーツアルト、ピアノ即興的演奏など)、残り30人は術後の音楽無し、としたところ、音楽を聴いた患者の不安レベルが、音楽を聴かなかった患者のほぼ60%だった、というデータが出ています。
<音楽会へ行く効果>
さて、CDやインターネットで音楽を聴くのも良いですが、コンサートやライブなど「演奏会に行く効果」というのも存在します。
・ストレス敬遠
・痛み軽減
・気分転換
・音楽と一緒に体を動かす
・エネルギーを得る
・感動体験
・その日を楽しみに待つ
4つ目の「音楽と一緒に体を動かす」ことについて、クラシック音楽の場合、体を動かして聴くイメージは少ないかと思います。
ところが、体は動かせなくても、脳内の運動野(体の運動をつかさどる部分)は、聴いているリズムに反応して動いているんですって!
見た目と、中身が違うんですね。
更に、こんな効果が!
・過去や思い出を振り返る
(記憶が戻り、人とのコミュニケーションが復活するのに役立つ場合がある)
・感謝の気持ちを持つ
・外出の機会になる
(気分転換にもなりますね)
・演奏者、聴衆との一体感を感じる
(友情、愛情など一人ではないという社会的欲求が満たされる)
・インスピレーションを感じる
(目標達成や、自分の能力を発揮するのに役立つ)
・創作意欲が湧く
(演奏会に行った後に、絵を描いたり、アイデアが浮かんだり。)
このように、演奏会に行く事は、健康効果が大きいんですね。
安井音楽教室では、これらの効果を出すことも考えてレッスンしています。