こんにちは、枚方市・寝屋川市で音楽教室を主催している安井享子です。
3世代で通える音楽教室をモットーに、ピアノ、リトミック等を指導しています。
さて、今回は認知症をはじめとする脳の機能低下を防ぐ為に、ピアノが効果的な理由についてご紹介しようと思います。
何か新しいことを始めたいと思っているシニア世代の方、ぜひご参考いただければ幸いです!
■目次
■ポイントは手指の血流
■脳の働きから見る、ピアノがシニアの脳に良い理由
■まずは体験レッスンへ!
■ポイントは手指の血流
老化によって、どうしても指の機能は低下していき、細かい作業など思うように指が動かなくなってしまうものです。
高齢者の指の機能について、こんな実験が行われました。
「指機能と老化」(パリ第5大学・米国国立医学図書館2018年発表)
若者から高齢者まで、年代ごとに4つのグループにわけ、
指でタッピングする動作を実施してもらい、
年齢や認知機能による指機能の低下を調べた実験です。●4つのグループ
①平均26歳の健康な若年成人 10人
②平均41歳の健康な中年成人 8人
③平均78歳の健康な高齢者 11人
④平均84歳の早期認知症患者 11人
●実験内容
1、視覚運動1本指タッピング(見た合図で指を動かす)
2、聴覚運動1本指タッピング(聞いた合図で指を動かす)
3、視覚運動2本指タッピング(見た合図で2本の指を動かす)
実験の結果、高齢者のグループである③と④は、①と②のグループに比べて視覚、聴力の両方において指の反応に時間がかかり、ボタンを押す離すのにも時間がかかったことから、指の独立性や、筋力が加齢によって低下することが分かりました。
さらに、早期認知症患者のグループ④では、①~③のグループに比べ、聴覚反応がかなり遅くなり、2本指タッピングにおいて表示された2本の指の選択ミスがかなり増えるという傾向がみられました。
そこで、この方法は認知症の早期発見に役立つのでは?という提言がなされたのです。
これはピアノにも同じことがいえます。
日常生活では気づかなくてもピアノを習うことで、指の機能低下がはっきりと分かることがあります。
ご本人は分からなかったとしても、ピアノの先生は真っ先に気付くでしょう。
ピアノは認知症の早期発見にもつながるかもしれません。
さらに、もう一つ。
「複雑な指の運動は本当に脳の活動を促すのか」(大阪大学大学院・青木朋子)という研究では、指の動きと脳の血流について言及されています。
実験の中で
・1本の指を動かす場合、動かす指の順番が複雑になると血流が増加。
・2本の指を動かす場合、薬指と小指を動かすときに脳の広範囲で血流が増加。
という結果が出たことで、難しいと感じる動きにおいて血流が増えること、複雑な指の動きや薬指・小指を使う事が、脳機能の向上や維持につながる、という結論が出されました。
ピアノは指を動かすので、老化防止、認知症予防にいいのではと言われていますが、その理由の一つがこの血流なのです。
ピアノでは10本の指を全て使い、日頃使わない指の動きをします。
2本の以上の指を同時に動かすこともありますし、もちろん薬指、小指も動かします。
なので、この研究の結論からみれば、ピアノは脳の血流アップに非常に効果があるといえるのではないでしょうか。
■脳の働きから見る、ピアノがシニアの脳に良い理由
では、指を動かして血流がアップすると脳のどこに影響するのでしょうか?
指タッピングの動作を行うと、側頭葉を除いた大脳と小脳で血流が増加します。
これは、認知や記憶力、感覚処理、運動情報処理、空間情報処理、空間認知機能、等に関わる部位です。
さらに、ピアノ演奏で指を動かすと、言語や記憶、聴覚に関わる側頭葉を使用するので、脳を全体的に活性化することができます。
また加齢による脳の影響が大きいとされる「脳梁」という部分があります。
この脳梁は、加齢によっても部分的に委縮してきますが、アルツハイマー初期にも萎縮することが研究により分かっており、脳梁の萎縮は感覚運動系の機能低下に影響を与えます。
この脳梁ですが、ピアノ演奏によって指を10本動かすことを長年繰り返すことで、脳梁自体が太くなるといいます。元々の脳梁を太くしておけば、加齢で例え脳梁が萎縮していっても、元が太いわけですから、萎縮した際にも影響を少なくできるのかもしれません。
これについて「生涯にわたって脳の可塑性の促進を助ける音楽活動」(ハーバード大学・米国国立図書館2010年発表)という研究で、音楽家の脳梁について述べられています。
音楽家とそうでない人の脳を比較すると、音楽家の脳では、とくに前半分(感覚運動領域)の脳梁が太く大きくなっており、視覚・聴覚・運動の接続がスムーズで、情報伝達が高性能になっているといいます。
また、同じ音楽家でも、ピアニストとバイオリニストを比較した場合では、脳のシワに違いが表れました。
手指運動領域のシワの有無を比較した結果、両手の全指を使うピアニストでは両大脳半球への刺激があり、左手を多用するバイオリニストは右大脳半球が刺激されているということが分かりました。
このように、ピアノを弾くこと、長く続けることは脳と手指の機能低下をゆるやかにすることが出来る、最高の脳トレ、ブレイン・エクササイズだといえます。
しかも、ただトレーニングをするのではなく、音楽を楽しむという生涯の趣味ができ、ピアノを通して新しい出会いがあったり、目標が出来たり、健康だけではなく、気持ちの面でも良い支えになってくれるのも大きなポイントです!
興味はあるけど一歩を踏み出せていない方は、ぜひ一度、気軽な気持ちでレッスンに参加してみてはいかがでしょうか?
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